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ヤバすぎるケネディJr.とギャバードを、共和党議員が閣僚に選ばなければならなかった切実な理由
おそらく賛成ではない。だが共和党の上院議員は、議席を守りたければ反対票を投じるリスクを冒すことはできない。たとえ支持者の大半が反対だとしても、だ。
ピート・ヘグセスの国防長官指名承認投票では、3人の共和党議員が反対したが、1人は今期で引退するとみられる議員。残る2人は予備選よりも本選挙のほうが厳しい戦いになりそうな穏健派議員だった。
厳しい質問が続出した1月末の上院公聴会はその典型だ。国家情報長官候補のタルシー・ギャバードと保健福祉長官候補のロバート・ケネディJr.は、上院議員が自分の良心に従えば90%が反対に回っただろう。
ギャバードはシリアの独裁者だったアサド前大統領を強く支持し、アサド政権を維持することがイスラム系テロ組織のシリア支配を防ぐ最良の選択肢だと主張。ウクライナ戦争についてもロシア側の主張を代弁し、ロシア政府の広報担当者から「ガールフレンド」と呼ばれていた。公聴会では古巣・民主党の議員から、米情報機関の評価と矛盾した過去の言動や、シリアやロシアの情報に同調しがちな姿勢を非難された。
ケネディは自分の身内からも激しい非難を浴びた。いとこに当たるキャロライン・ケネディ元駐日大使は、閣僚としてひどく不適格な人物だと主張。「捕食者」「偽善者」と呼んで公然と批判した。
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