- HOME
- コラム
- Surviving The Trump Era
- 全米抗議デモでトランプが「宣戦布告」した極左集団ア…
全米抗議デモでトランプが「宣戦布告」した極左集団アンティファの脅威は本当か
マティス前国防長官は抗議デモへの権威主義的な対応をめぐり、かつて自分が仕えた現職大統領に手厳しい批判を加えた。「私は軍に入隊した約50年前、憲法を支持し、守ると誓った。いかなる状況であれ、同じ宣誓をした部隊が市民の憲法上の権利を侵害するよう命令されるとは、夢にも思わなかった。それも、選挙で選ばれた米軍最高司令官に奇妙な写真撮影の機会を提供するという目的のために」
アメリカの民主主義の長所の1つは、言論の自由であるはずだ。「黒人の命も大事」運動の抗議は、奴隷制度という人種差別の原罪を持つ国に改革を促すポジティブな力として歓迎すべきだ。
トランプが「黒人の命も大事」やアンティファを脅威と見なすのは、白人至上主義にとっての脅威だからだ。トランプのコアな支持層は、人口動態の変化に不安を抱いている。50年前はアメリカ人の88%が白人だったが、数十年後には少数派になる。いま白人で最も多い年齢は58歳だが、アジア系は29歳、黒人は27歳、中南米系は11歳だ。
トランプは、白人が多い支持層の恐怖と不安をあおることが再選の鍵だと理解している。2020年はアメリカ最大の試練の年になるかもしれない。
<2020年6月16日号掲載>

アマゾンに飛びます
2020年6月16日号(6月9日発売)は「米中新冷戦2020」特集。新型コロナと香港問題で我慢の限界を超え、デカップリングへ向かう米中の危うい未来。PLUS パックンがマジメに超解説「黒人暴行死抗議デモの裏事情」
トランプ版「赤狩り」が始まった――リベラル思想の温床である大学教育を弾圧せよ 2025.03.22
日米首脳会談で「ホームラン」を打った石破首相、そこに潜む深刻な懸念材料 2025.02.22
「忠誠心」で固めたトランプ新政権...最大の敵は「期待」と「時間」 2025.01.17