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トランプ流が招く対北朝鮮外交の「敗戦」
トランプ流を擁護する人たちは、予測不能性と直感型のアプローチが強みになると主張する。敵を当惑させる効果が期待できるというのだ。
しかし、行政府トップのリーダーシップがどの程度機能しているかを判断する上では、その下で働く人たちの行動が1つの手掛かりになる。その点、トランプ政権では、大統領の考えに賛同できない人たちは自ら政権を去るか、職を追われるかしている。
トランプは、金体制の打倒を訴え続けてきた国務長官候補(マイク・ポンペオ)と北朝鮮側から「人間のクズ」呼ばわりされるほど強硬派の大統領補佐官(ジョン・ボルトン)と共に会談に臨もうとしている。この会談は、近年の朝鮮半島情勢では最も重要な出来事になるはずだが、アメリカにはまだ駐韓大使すらいない。
トランプが自分1人の力で首脳会談を成功させることは不可能だ。しかし、本人はそれができると思っている。ほとんどの人は、この自信過剰の落とし穴をどうにか回避してくれることを願っているのだが......。
<本誌2018年4月17日号「特集:金正恩の頭の中」掲載記事>
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