- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- バカバカし過ぎて正気を疑うトランプの選挙キャンペー…
バカバカし過ぎて正気を疑うトランプの選挙キャンペーン
実際に11月15日に出馬宣言をした直後には「出馬にあたって支持者へのパーソナルなビデオメッセージ」があるというレターが送られました。そのビデオメッセージは、「献金をした人だけ閲覧可」と表示されていましたが、実際はリンクを押すと献金しないでも動画は閲覧できるという「不思議な仕様」になっていました。
不思議な献金メールということでは、従来からトランプ支持者には「あなたはゴールド会員になりました」というフィッシングのようなメールが来ていました。どういうことかと思って内容を見ると、そのメールを受信した人は「ゴールド会員特典」があるというのです。特典というのは何かというと、献金額が「倍になる」というのです。
どういうことかというと、このメールを受け取った「ゴールド会員」は、例えば100ドル払うと、倍の200ドルを払ったことになり、献金者表彰リストには200ドルの献金として表示される「名誉」が与えられるというのです。
驚いたのは、今回の大統領選出馬にあたっては、今度は「1300%キャンペーン」というメールが飛び交ったのです。これも同じことで、「出馬を記念して、今なら献金額に13倍のボーナスが付く」というのです。つまり、100ドル献金すると、それが1400ドルに化けて、1400ドル献金したとして表彰されるというのです。
常識を超えた世界観
バカバカしくて頭がクラクラしますが、何度も同じようなメールが発信されているということは、全く効果がないわけではなく、この種のキャンペーンに反応する有権者はゼロではないと考えられます。多くの支持者は冗談と受け止めつつ、ゲーム感覚で参加しているのでしょうが、もしかしたら素朴に「今ならお得」だと思って払う人もいるのかもしれません。だとしたら、とにかく頭がクラクラするような話です。
もう少し「マシ」なキャンペーンとして、献金するとグッズがもらえるというのもあり、今だと一口35ドル払うと、トランプの顔写真を一杯印刷した「ギフト用の包装紙」が一巻き貰えるのだそうです。そのメールは、発信者が息子のジュニアになっており、「オヤジの顔がたくさんプリントされた包装紙」を必死になって売っていました。
とにかく、メーリングリストに対しては、メッセージらしいものとしては民主党への罵詈雑言だけで政策論はなし。その上で、これでもか、これでもかと献金を募って来るわけです。献金を必死に募るということでは、民主党側も同じであり、現在でも時にはオバマやヒラリーの名義で、あるいはバイデン大統領の名義での献金要請メールは飛び交っています。
ですが、そんな中でトランプの「1300%キャンペーン」というのは、やはりユニークです。本当にお人好しの人を騙すためにやっているのか、それともこの種の「漫談」に付き合うのがトランプ派のカルチャーなのかは分かりません。ですが、常識のある人には、どう考えても理解の難しい世界であることは間違いありません。
博士課程の奨学金受給者の約4割が留学生、問題は日本社会の側にある 2025.04.02
内紛続く米民主党、震源地はニューヨーク 2025.03.26
トランプが南米ギャング団幹部を国外追放、司法との対決に直面 2025.03.19
株価下落、政権幹部不和......いきなり吹き始めたトランプへの逆風 2025.03.12
施政方針演説で気を吐くトランプに、反転攻勢の契機がつかめない米民主党 2025.03.06
令和コメ騒動、日本の家庭で日本米が食べられなくなる? 2025.02.26
ニューヨーク市長をめぐる裏切りのドラマがリアルタイムで進行中 2025.02.19