- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- ハリケーン被災で政敵と握手、バイデンの成算は?
ハリケーン被災で政敵と握手、バイデンの成算は?
ハリケーンが「外れた」北方のタンパ都市圏のほうがむしろ避難が徹底していて、南のリー郡では逃げ遅れが出たことに関して、デサントス知事は「全国メディアはタンパ上陸説を好んでいたようだ」などとメディアの責任を示唆して対抗する構えでした。ただし、ハリケーンの進路が予報より急に南にそれたのが被災の原因という見方に立つのであれば、当局の対応を責めるのは酷という声もあります。バイデンがこのタイミングで、このストーリーに乗って知事への全面批判をしなかったのは、評価はできます。
では、今回の「政敵同士の握手」は双方にとって損得はどうだったのかというと、どう考えてもデサントスの勝ちと思われます。まず、知事選も、また同じように注目されているフロリダの上院選も、支持率では共和党がリードしています。バイデンが喧嘩を売らなかったことで、デサントスが選挙戦での優勢を維持していく可能性は濃厚だからです。
一方でバイデンの側は、政争から「逃げた」だけではありません。実はリー郡の被災者は、豪華な砂州のリゾートに住む富裕層だけではありません。本土の側にも多くの被災者がおり、黒人やキューバ系など被災で経済的困窮に追い込まれる層は膨大だと考えられます。そして、小さな政府と保守ポピュリズムを徹底しているデサントス路線では、彼らの救済は十分行き渡らないことが予想されます。にもかかわらず、被災直後の段階でバイデンが「論戦から逃げた」となれば、その弱腰姿勢はいずれ問題になる可能性は十分にあると思います。
ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険 2025.01.15
日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で勝負すればいい 2025.01.08
日本企業の国内軽視が招いた1人当たりGDPの凋落 2024.12.25
日産とホンダの経営統合と日本経済の空洞化を考える 2024.12.18
医療保険CEO銃殺事件が映すアメリカの現在 2024.12.11
二期目のトランプと「現実世界」を繋ぐのは誰か? 2024.12.04
日本とアメリカの現状否定票、その共通点と相違点 2024.11.27
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員