- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- ケネディ暗殺機密ファイル公開は、トランプにとって「…
ケネディ暗殺機密ファイル公開は、トランプにとって「両刃の剣」
トランプにとっては都合の良いタイミングでもあるが(写真は暗殺当日にダラスの空港に降り立ったケネディ大統領夫妻) REUTERS
<トランプ自身のロシア疑惑が再燃した今、ケネディ暗殺に関する機密のファイルの公開は、疑惑から目をそらす効果も反対に関心を高める効果も考えられる>
1963年に発生して世界に衝撃を与えたJFK(ジョン・F・ケネディ)大統領の暗殺に関する「機密ファイル」が2017年10月26日に一部公開となりました。どうしてこの日だったのかというと、内容の公表に関してはCIAとFBIが「国の安全保障に関わる」として難色を示す中で、「JFKファイル公表特別法」という法律が1992年に制定されているからです。
この特別法は、制定から25年後にそのファイルを全て公開するとしており、この10月26日が、正確にその「25年後の日」だったのでした。もっともトランプ政権としては、CIAとFBIが安全保障上の懸念を示しているということから、情報の一部は依然として未公開ですが、大統領はその部分もいずれ公開するとしています。
この「JFK機密ファイル」ですが、アメリカでは大変な話題になっています。JFK暗殺の真相というのは、何といっても20世紀のアメリカ史上最大のミステリーですし、映画や本など様々な形で「陰謀論」が飛び交っている中で、「新事実」が出るというのであれば、高い関心が寄せられるのは当然でしょう。
その内容ですが、現時点では、真犯人を特定するような、決定的な「新事実」というのは明らかになってはいません。とにかく、膨大なボリュームであるのと「信憑性の分析に手間のかかる」ような「断片的なメモ」がほとんどということで、分析には相当に時間がかかりそうです。
そんな中で話題になっているのは、当時のFBI長官で実力者のエドガー・フーバーのメモの存在です。フーバーは、最初に実行犯だとして逮捕されていたリー・オズワルドが殺されて憤慨していた、つまり「これで世論が陰謀説を信じるようになる」として怒ったというのです。メモの内容はそれ以上でも以下でもありませんが、文面の行間を読み取って「フーバーは陰謀を隠したかった」という受け止めをすることは可能であり、その点では何とも微妙なメモというわけです。
この他では、オズワルドはKGBとCIAの二重スパイであった可能性を示唆するものとか、オズワルドは、ソ連とキューバの意向を受けて動いていたが、その拠点はメキシコシティのソ連大使館であるとか、その動向についてCIAはメキシコ政府の協力を得て追っていたというような記録もあると報じられています。また事件を受けて、ソ連は「ジョンソン副大統領(当時)黒幕説」を採用していた一方で、CIAの一部は、カストロ暗殺未遂に対するキューバの報復という見方をしていたそうです。
ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険 2025.01.15
日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で勝負すればいい 2025.01.08
日本企業の国内軽視が招いた1人当たりGDPの凋落 2024.12.25
日産とホンダの経営統合と日本経済の空洞化を考える 2024.12.18
医療保険CEO銃殺事件が映すアメリカの現在 2024.12.11
二期目のトランプと「現実世界」を繋ぐのは誰か? 2024.12.04
日本とアメリカの現状否定票、その共通点と相違点 2024.11.27
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員