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日本メディアが報じない、本当は怖い米中間選挙の大変動(パックン)
稲川淳二さんに伝えてもらおう
選挙否定派は、何十もの裁判と調査で正当性が確実に立証されている20年大統領選の結果を認めない上、暴徒が力によって選挙結果を変えようとした昨年の連邦議会議事堂への襲撃も擁護、正当化する。さらに、今回の中間選挙で共和党が負けた場合、選挙結果を認めない! と公言している候補もいる。彼らは真実にも民主主義にも全くこだわりがないのだ。
そんな選挙否定派が中間選挙に勝ち、複数の州の知事や副知事、州務長官、司法長官、そして連邦両院の議員という重要なポジションに就く確率がとても高い。つまり今後、投票の管理のほか、選挙を運営する人、選挙人を決める人、結果の承認をする人が、選挙否定派になる。自分たちにさらに有利な選挙制度を作った上、選挙の結果が気に入らなかった場合、その結果自体を変えることもいとわない。しかも、国民がそれを反対しても、止める手段がなくなるのだ。
名作映画『ハロウィン』は、新しい工夫でホラー映画に地殻変動並みの変革を起こした。それは、殺人鬼ブギーマンを「不死身」にしたこと。主人公はどう頑張っても彼を殺せない。同様に、中間選挙の結果次第で共和党は今後の選挙で何があっても負けない「不死身」になってしまうかもしれない。死んだはずなのにまだ動く「ゾンビ議員」や「ジェイソン知事」が続々登場してしまうってこと。
大げさに思われるかもしれないが、これぐらい恐怖に駆られているアメリカ人も多い。僕がこんなに熱くなって警告しているのは、こんなに怖い展開になる可能性があるのに、日本の報道からそれが伝わってこないからだ。どうにかこの危険性、恐怖を日本の皆さんに知っていただきたい。今後、アメリカの選挙ニュースは稲川淳二さんに読んでもらえばいいかも......。
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