- HOME
- コラム
- パックンのちょっとマジメな話
- これでウィンウィン? 金正恩とトランプの損得勘定
これでウィンウィン? 金正恩とトランプの損得勘定
Q: 交渉ですか......。今までの大統領は、北朝鮮の具体的な非核化がなければ、金体制を認めず要求にも応じないと言っていたのですが、あなたは相手からの譲歩が何もないまま、カードをほとんど切ってしまったのではないでしょうか?
TRUMP: いやいや、首脳会談ぐらいやらないと、こんな非核化の合意なんて、できるはずがない。
Q: でも、首脳会談を行わないで、相手の政権の権威を認めずに、核開発を放棄してもらった前例があります。そのときは、今回の骨抜きな宣言と違って、史上でもっとも厳しい検証レジームも込みの、具体的かつきめ細かな合意を得られたし、ちゃんと履行してもらっていたのです。
TRUMP: 何の話?
Q: オバマ政権下で成立したイラン核合意の話です。
TRUMP: はっ? あの合意は破棄されたじゃん!
Q: あなたが破棄したんでしょ! しかも、前任が結んだ合意から抜けたことで、アメリカの信頼性が失われたと指摘されています。今回の北朝鮮も、合意を結んでも、大統領が変わったらそれが破棄されると懸念してもおかしくないでしょう?
TRUMP: じゃあ、大統領が変わらないようにしよう。
Q: 独裁者のように権力を握り続ける気ですか?
TRUMP: お~、いい考えだね。
KIM: やり方、教えようか?
【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>
トランプを再び米大統領にするのは選挙戦を撤退したはずのケネディ? 2024.09.19
トランプがバイデンに与えてしまった「必殺技」...最高裁判決で無限の権力を手中に? 2024.08.06
討論会惨敗の米民主党がここから「仮病」で大統領選に勝つ方法 2024.07.01
謎のステルス増税「森林税」がやっぱり道理に合わない理由 2024.06.11
新生活の門出にパックンが贈る「ビーカーの尿、バイアグラ、厚切りジェイソン」の教訓 2024.04.04
日本で「外国人を見た目で判断する」ことの弊害が噴出中 2024.03.16