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シリーズ日本再発見

日本人が「税金」に無頓着すぎる理由

2022年10月13日(木)10時25分
高野智宏

税制を理解していないと、余計に払って損をすることも

最後に、私たち日本人が税への意識をより高めるにはどうしたらいいかを、磯山氏に聞いた。

「会社にお勤めの方であれば、まずはご自身の源泉徴収票をよく見てください。そこにはご自身の年収やそれに対する税金に関する情報が記載されています。さらに、機会があればぜひ確定申告をすることをお勧めします。ワンストップふるさと納税を利用すれば、確定申告は不要ですが、6自治体以上に寄付する場合や、医療費控除を受ける場合は確定申告をすることで税金が減額されます」

「本来、私たちの税金は自主的に確定申告することで決まるものであり、それが納税者の権利でもあるのです。申告の機会を逃したり、税制を正しく理解していないと、余計な税金を払うなど損をしてしまうこともあるでしょう。また、確定申告を通して税制に対する興味が持てれば、その意識は税金で賄われる国家予算の使い道にも向く。国民一人一人の政治意識の高まりにもつながるでしょう」

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