ウィズコロナの教育は「オンラインでやればいい」では解決しない
日本からもリモートでの海外への発信と相互交流を仕掛けないといけないだろう。せっかく、学生へのリモートでの授業提供の術を身につけたのだからこれを流用しない手はない。
どこの大学も学生の通信負荷とアクセス集中によるサーバーダウンを回避するオンデマンドで音声中心の講義配信スキルを身につけた。これを海外とのやり取りにも適用することで、時差のある欧州や北米とオンラインで授業をつなぐことの制約を回避できるし、新興国の大学などの脆弱なネット環境にも耐えることができる。
これらを使ってこれまでの交流を停めないことだ。学生たちの世界が狭まっていないことを感じさせ、次へのステップを用意してあげたい。
世界中が同じ困難に直面する今だからこそ
通常のメディアには伝えられないような、世界のさまざまな国の同世代の大学生がコロナで不自由な生活を強いられる中で何を考えどんな行動をとっているのか、そしてそれが社会のそれぞれの弱さにどんな影響を与えているのかを知り合えるようにしたいものである。
草の根レベルでコロナに翻弄される世界各国を直に知り、お互いに助け合えることはないのか、はげましになることは何なのかを、大学同士の結びつきにより、在宅で学ぶ学生に伝えて参加させることだ。
世界中が同じ困難に直面する今だからこそ、それぞれの社会であぶり出された差別や偏見、しわ寄せを共有し、今の世界を間近に感じて考え、行動につなげなければならない。ピンチから学べなければ、人類の未来は開かれない。
[筆者]
島田昌和(しまだ・まさかず)
1961年生まれ。1993年明治大学大学院経営学研究科博士課程単位取得満期退学。2005年博士(経営学、明治大学)。現在、学校法人文京学園理事長、文京学院大学経営学部教授。渋沢栄一研究の第一人者。主著『渋沢栄一と人づくり』(共編著)有斐閣、2013年。『渋沢栄一 社会企業家の先駆者』岩波書店、2011年。『進化の経営史――人と組織のフレキシビリティ』(共編著)有斐閣、2008年。最新刊に『きものとデザイン――つくり手・売り手の150年』(編著)ミネルヴァ書房、2020年。
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