ハマスが歓迎し、イスラエルは拒否...バイデン政権「ガザ停戦案」で疑われるのは
ガザ侵攻は終わらない
バイデンの本心は神のみぞ知ることで、ガザ侵攻を止めたいと思っている可能性はゼロでないかもしれない。
しかし、バイデンの停戦案が単なる「やってますアピール」だったにせよ、イスラエルに引きずられることへの警戒による仲介だったにせよ、重要なのはネタニヤフが停戦案を拒否した事実だ。
少なくともイスラエル政府からみてアメリカ政府の本気度が疑わしい以上、スルーされても無理はない。
そしてイスラエル軍が攻撃を停止しなければ、バイデンの停戦案を歓迎したハマスも戦闘を続けるだろう。国際的に高く評価されたバイデンの “3段階” ガザ停戦案が水泡に帰すことは、ほとんど避けられないとみられるのである。
※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。
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