コラム
私的映画論 森達也
私的映画論 森達也

『関心領域』が隠した「塀の向こう側」は今もある

<『関心領域』に強制収容所内の映像は一切登場しない。だから、塀の向こう側で何が起きているのか、何が繰り返されているのかを想像する> アウシュ

2024.06.21
私的映画論 森達也

宮益坂のスナックとゆういちさんと西部劇『男の出発』

<アメリカン・ニューシネマの香りがする西部劇『男の出発』は『明日に向かって撃て!』よりずっと秀作だ。宮益坂のでバイトをしていた20代の頃、僕

2024.05.25
私的映画論 森達也

『ありふれた教室』は徹底的に地味、でもあり得ないほどの完成度だ

<小銭の窃盗事件から始まり、事態は予想もつかない方向へ――ドイツの中学校が舞台の『ありふれた教室』は最後まで目が離せない> 「地味」を辞書で

2024.05.08
私的映画論 森達也

『続・激突!カージャック』はスピルバーグの大傑作......なのに評価が低いのは?

<スティーブン・スピルバーグ監督の『続・激突!カージャック』は、『ジョーズ』に並ぶ素晴らしい作品。現代アメリカのさまざまな断面を描き、ラスト

2024.04.17
私的映画論 森達也

『オッペンハイマー』は原爆投下と共産主義嫌悪というアメリカの2つのタブーを侵犯し、映画的野心に満ちている

<クリストファー・ノーラン監督の話題作は映像と音の質量がすさまじく、僕は180分間圧倒され続けた> アメリカで同日公開された『バービー』と原

2024.04.06
私的映画論 森達也

冤罪死刑を追ったドキュメンタリー映画『正義の行方』の続編を切望する理由

<小学生女児2人が殺害され、犯人とされた久間三千年の死刑が08年に執行された飯塚事件。冤罪の疑いが濃厚なこの事件のさまざまな関係者に取材した

2024.03.19
私的映画論 森達也

ゾンビ映画の父ジョージ・A・ロメロは「ホラーで社会風刺」にも成功した

<よく見ればそもそも設定に無理があるのに、今も量産されているゾンビ映画。その嚆矢となる作品を生んだロメロ監督はなぜすごかったのか> ネットフ

2024.02.28
私的映画論 森達也

原作者とモメる完璧主義者キューブリックの『シャイニング』は異質の怖さ

<監督から脚本、撮影、美術、編集、音楽まで全て支配しようとするキューブリックは、『シャイニング』原作のスティーブン・キングとも大いにもめた>

2024.02.17
私的映画論 森達也

シルベスター・スタローンの不器用さが『ロッキー』を完璧にした

<映画の筋書きだけでなく、メイキングもサクセスストーリーなのが『ロッキー』。最初に観てからもう40年近くたつのに、今もずっしり心に残り続けて

2024.02.03
私的映画論 森達也

アラン・パーカー監督『バーディ』の強烈なラストシーンが僕たちを救う

<好きな監督として名前を挙げるのに、絶対外せないのがアラン・パーカー。大学時代に観た『バーディ』は「すごい映画だ」と笑うしかなかった> 好き

2024.01.27
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特集:アサド政権崩壊
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2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

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