台湾映画『流麻溝十五号』が向き合う白色テロという負の歴史
今年6月に僕が招待された台北映画祭のメイン会場は中山堂。日本統治期の1936年に台北公会堂として完成し、台湾総督府が置かれた時期もあったという。中庭には抗日戦争の勝利を記念する巨大な石碑が建てられている。建物は日本統治時代そのままだ。日本ならとっくに取り壊しているだろう。負の歴史を大切にする。そんな姿勢を感じる。
パンフレットに寄せた周美玲の一文を最後に引用する。
「不条理に対して私たちにできることは、忘れ去られないように物語を語り継いでいくことだけ。そうしないと、いつまた不条理の脅威が戻ってくるかわからないのです」
『流麻溝十五号』
©thuànn Taiwan Film Corporation
監督/周美玲
出演/余佩真、連兪涵、徐麗雯
(日本公開中)
<本誌2024年9月17/24日号掲載>
ナチスへの復讐劇『手紙は憶えている』とイスラエルをめぐるジレンマ 2025.01.17
和歌山県太地町のイルカ漁を告発した映画『ザ・コーヴ』は反日なのか? 2024.12.21
統合失調症の姉と、姉を自宅に閉じ込めた両親の20年を記録した『どうすればよかったか?』 2024.12.07
偶然が重なり予想もしない展開へ......圧倒的に面白いコーエン兄弟の『ファーゴ』 2024.11.22
韓国スパイ映画『工作』のような国家の裏取引は日本にもある? 2024.10.31
無罪確定の袴田巖さんを22年取材した『拳と祈り』は1つの集大成 2024.10.19
『シビル・ウォー』のテーマはアメリカの分断だと思っていたが...... 2024.10.12
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員