コラム

ドキュメンタリー映画『教育と愛国』が記録した政治の露骨な教育介入

2022年05月25日(水)14時30分

......教育と愛国というキーワードを導線にしながら、多くの人が登場する。そもそもはテレビドキュメンタリーだったが、放送後に起きた日本学術会議の任命拒否問題なども取材して再構成を重ねて映画になった。

ロシア国民によるプーチン大統領への支持率が80%を超えていることを多くの人はいぶかるが、もしもあの時代にこの国で世論調査が行われたならば、ほぼ100%が中国侵攻や軍事政権を支持していたはずだ。

人は環境によりどのようにも変わる。だからこそメディアと教育は重要だ。そのメディアが愛国心に侵食された教育に挑む。二大怪獣の最後の決戦だ。

magmori220525_2.jpg『教育と愛国』(公開中)
©2022 映画「教育と愛国」
製作委員会
監督/斉加尚代
出演/吉田典裕、池田剛、吉田裕、伊藤隆

<本誌2022年5月31日号掲載>

プロフィール

森達也

映画監督、作家。明治大学特任教授。主な作品にオウム真理教信者のドキュメンタリー映画『A』や『FAKE』『i−新聞記者ドキュメント−』がある。著書も『A3』『死刑』など多数。

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