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「ADULT K-POP」トロットの魅力を世界に広める男性4人組・K4 個性派ぞろいのグループの魅力に迫る
サバイバルオーディションに賭けた思い
──K4が誕生するきっかけとなった『ハロートロット』ですが、この番組に参加した理由を教えていただけますか。
ヒョンミン 若い世代に向けたトロットをやりたいと考えていた頃に、運よく『ハロートロット』の募集告知を見たんです。この番組なら自分にマッチするかもしれないと思ったのが動機です。
ジュジュ 参加する前は、ずっとトロットの歌手としてやっていけるのか、やっていくべきなのか悩んでいたんです。だから最後のチャレンジとして同番組に参加しました。当時は"ここでダメだったら歌手をあきらめよう"とさえ思っていたんです。
フィリップ 私も歌手になる夢をあきらめきれずに最後のチャンスだと思って応募したんです。でも4人の中ではいちばん早く脱落してしまいましたが......。でも番組終了後に担当ディレクターから誘いがあってK4に合流しました。落ちてしまった自分が加入することに最初はためらいもあったのですが、K4はグローバルチームなので、母国語が英語である自分なら貢献できるのではないかと考えて、加入を決めました。
チョ・ジュン(以下、ジュン) 私は以前、オペラとミュージカルの世界にいたのですが、 コロナ禍でできることが減ってしまいました。そんな状況下でどうすれば私の歌を多くの方々に聴いてもらえるのかと悩んでいたところ、ちょうど 『ハロートロット』の告知を見て、挑戦しようという気持ちになりました。
──トロットとは別のフィールドでやってきた人にとって、トロット特有のビブラート(こぶし)をマスターするのは相当大変だったのではないでしょうか?
ヒョンミン 私の場合、父親がトロットを歌っていたこともあり、テクニカルな部分に関しては大丈夫でした。しかしながら、日本の演歌も同じだと思うんですけれども、 歌の根底にエモーショナルなところがあるジャンルなので、表現の仕方が本当に合っているのかどうかを父親に確認してもらいながら練習しています。あとは先輩のステージをよく見て真似をしてみることも重要ですね。
フィリップ 真似することから始めて、練習を重ねて自分のスタイルに磨き上げていく。それが大切なんです。
ジュン 私はトロットの初心者だったので、『ハロートロット』で歌っていくうちに成長したと思っています。
ボーカルトレーナーとして2500人を育てた
──ヒョンミンさんは、かつてボーカルトレーナーとして2500人を育成したと聞いています。いろいろなジャンルに精通していないとできない仕事ですよね。
ヒョンミン はい。教えるために幅広いジャンルを学ばなければいけませんでした。もともとは大衆的なバラードが好きだったんですけれども、今はロックやR&B、レゲエも聴いています。トロットは様ざまな音楽の要素を取り入れたジャンルなので、そういった面で自身の音楽経験がプラスになっていると感じます。
──20年ほど前にソロ歌手になろうと決意したのがすべての始まりだったそうですね。
ヒョンミン 20代はソロ歌手として活動しました。その頃の評価や人脈のおかげでボーカルスクールを設立することができたのです。ところがある日、教え子に「先生の夢はなんですか?」と尋ねられたときに、はっと目が覚めました。それでスクールの経営を整理して、再びプロの歌手になろうと決意したわけです。
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