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【欧州議会選】英国の2大政党は大敗か?──新党「ブレグジット党」は10万人の支持獲得
残留派でかつ第2の国民投票を同様に主張しているのが、新たな政党「チェンジUK」(元「独立グループ」=TIG)。
欧州議会選挙で自民党はチェンジUKとの共闘を志向したが、チェンジUKは乗り気ではなかったという(ケーブル自民党党首)。
改革派の「チェンジUK」
チェンジUKとは、労働党の下院議員8人と保守党の下院議員3人が発足させた政党だ。2大政党制が長く続く英国で、大手政党から議員が抜けて新たな政治勢力を形成する動きは、社会民主党(SDP)の誕生以来、約38年ぶり。
2月18日、ブレグジットや反ユダヤ主義(ユダヤ人に対する敵意や偏見)などについての労働党指導部の姿勢を批判する下院議員7人が離党し、「独立グループ」の発足を宣言。黒澤明監督の映画の題名を借り「7人の侍」とも呼ばれたメンバーは、チュカ・ウムナ議員(初当選2010年、以下同)、ルシアナ・バージャー議員(2010年)、クリス・レズリー議員(1997年)、アンジェラ・スミス議員(2005年)、マイク・ゲイプス議員(1992年)、ギャヴィン・シューカー議員(2010年)、アン・コフィー議員(1992年)。
このグループ結成から2日後、今度は保守党のアナ・スーブリー議員(2010年)、ハイディ・アレン議員(2015年)、サラ・ウォラストン議員(2010年)が離党。こちらは、米映画「サボテン・ブラザーズ」(原題「Three Amigos」)にちなんで「3人のアミーゴ(友達)」と呼ばれた。離党理由は、保守党が「離脱強硬派に乗っ取られている」、「社会的な不公平の解消や貧困対策を十分に行っていない」ためだった。
のちに、グループは政党に発展し、名前をチェンジUKに変えた。
離脱のカリスマ、ファラージ
2大政党に元気がなく、残留勢力が1つにまとまり切れない中、大躍進を遂げているのが、今年1月に発足したばかりの政党「ブレグジット党」だ。その目的は、党名が示すように「英国のEUからの離脱」だ。
党首は、元英国独立党(UKIP)の党首ナイジェル・ファラージ氏。
UKIPは2016年の国民投票を実現するために大きな機運を作った政党で、ファラージ氏はその党首としてカリスマ的魅力を発揮した。
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