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「裏の動機があるはずと詮索する人も...」ウクライナ戦闘地域の目前の村に、支援活動を続ける女性
「私が危険を過小評価していると考える人もいる」
しかし、オルガさんは心無い言葉をかけられることもある。「何か言う人は常にいます。批判する人もいます。 女性が危険な場所に行き、困難な仕事をすることを誰もが理解できるわけではありません。 そこに隠された動機を詮索する人もいます。 私が危険を過小評価していると考える人もいます」
しかし、オルガさんは理解してもらおうと誰かを説得しようとはしない。 重要なのは、誰かに何かを言われてもオルガさんの信念が揺れ動くことはもうないということだ。今年5月に入って、ロシア軍はウクライナ軍の反攻を妨害するため、無数のミサイルやカミカゼドローン(自爆型無人航空機)でオルガさんの暮らすキーウを攻撃している。
「ほぼ2カ月の間、毎晩寝る前にトイレに移動しなければならない可能性に備えています。自宅の中ではトイレが最も安全な場所です。私は爆発音が大きく聞こえる街の中心部に住んでいます。 戦争が始まった最初の1カ月はとても怖かったです。恐怖心は消えませんが、今ではほとんど怒りに変わっています」
「3~4時間眠ることができることもありますが、この数週間、日中の生産性を維持するのが難しいほど睡眠時間が少なくなりました。そのような苦しい時だからこそ、この恐怖をできるだけ早く終わらせるためにあらゆる努力をするのが望ましいでしょう。そうすることで私たちウクライナの勝利はより早くなると信じています」とオルガさんは話した。