返済が一生終わらない......日本を押しつぶす住宅ローン問題の元凶は?
本来なら、都市部において低価格で良質な賃貸住宅を提供できるよう政策を転換すべきだったが、新築マンションの建設需要という目先の利益を優先し、こうした政策は後回しにされた。上限年齢を引き上げた結果、老後破産が増えれば、最終的にそのツケを払うのは国民であり、追加負担が発生するのは同じである。
一方、マンション価格の高騰を受けて、都心部に近いエリアで狭小戸建て住宅を購入する動きが活発になっている。木材は国内産も多く、木造の建設コストはあまり上昇していないので、マンションと比べるとかなりの割安感がある。
だが、狭小戸建て住宅の増加は行政側から見ると問題が多い。これまで1戸の住宅が建っていた敷地を2分割、3分割することになるので、狭いエリアに木造住宅が密集し、災害時のリスクが高くなる。権利者数が多くなるので、将来における再開発の難易度も上がるだろう。
だが良質な賃貸住宅が提供されない以上、割安な住宅を求める消費者が増えるのは確実である。場当たり的な住宅政策をやめない限り、日本の住宅問題は今後も継続する可能性が高い。
<本誌2020年10月20日号掲載>
【関連記事】3人に1人が貯蓄300万円未満 老後の経済問題は今後さらに深刻化する
【関連記事】住宅購入、人口減少時代でも「負動産」にならない物件を選ぶには?
2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
中国経済は、2025年を「復活の年」にできるか...不動産バブル後の中国の「実態」とは? 2024.12.26
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員