2016年の世界経済のカギを握るのはやはり原油価格
米国の石油の総消費量は1日あたり1900万バレルと産出量を大きく上回っており、今のところ消費国としての側面が強い。だが天然ガスなどを含めたエネルギー全体では、近い将来、完全自給が可能となる見込みであり、米国は資源国としての色合いが濃くなってくる。
最終的に米国がどちらに傾くのかは今後の原油価格次第であり、正確な数字は誰にも予測できない。ただし、過去の価格推移からある程度の見通しを立てることは可能である。戦後の原油価格は、オイルショックによって高騰したものの、インフレを考慮した現在価格に換算すると平均で37.4ドルと計算される。現在は平均値にかなり近づいており、やはりこのあたりが底と考えるのが自然だろう。
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