「世界最多の新型コロナ感染者数」それでもアメリカの覇権が続く理由
アメリカでも株価暴落で、この3年間のトランプの「業績」は振り出しに戻った。新型コロナを受けて宣言した国家非常事態を悪用して大統領選挙の延期も持ち出しかねないところだが、ここ数日のトランプは精彩を欠く。これでは選挙に勝てないと、共和党議員と支持者たちが彼を見限り始める可能性がある。その場合、1期での退任という形で詰め腹を切らされるだろう。
それでもアメリカは、軍事・経済両面で図抜けた力を維持している。NATOの演習は規模が縮小されたが、欧州・中東・アジアの米軍は健在で、80兆円相当の軍事予算が支える。そして今回、世界中の金融機関やグローバル企業、各国政府が決済のためのドル資金を求めて狂奔。ドルレートの急上昇が示すように、世界経済におけるアメリカの存在感はダントツのままだ。
当面気を付けるべきは、米政府やFRB(連邦準備理事会)による多額の公的資金で崩落を免れた市場が、モラルハザードよろしく投機行動に狂奔することだ。
中世のペストと違い、今回は賃金も上がらず、インフレも起きず、それでもモノはあふれる。そんな時代がやって来るのか、それともドルの価値もゼロになって世界経済は瓦解するのか。
金(きん)だけは、しっかりと手放さないほうがいいかもしれない。
<2020年4月7日号掲載>
2020年4月7日号(3月31日発売)は「コロナ危機後の世界経済」特集。パンデミックで激変する世界経済/識者7人が予想するパンデミック後の世界/「医療崩壊」欧州の教訓など。新型コロナウイルス関連記事を多数掲載。
駐留米軍は本当に必要なのか? 戦後80年の日米関係を棚卸しせよ 2025.01.14
2025年の世界を「枠」を外して考えてみると...... 2024.12.23
来年に向けて日本人の一番の薬は「マゾ的思考」をやめること 2024.12.14
トランプ2.0、強気の「MAGA」が逆目に出る時 2024.11.26
「またトラ」でウクライナ停戦が成立すれば、北朝鮮兵が平和維持軍に? 2024.11.12
中国経済が失速しても世界経済の底は抜けない 2024.10.22
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員