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「よかれと思って忠告したのに」進路でもめた息子とのわだかまりが消えない
PHOTO ILLUSTRATION BY SLATE. PHOTO BY STEFANAMER/ISTOCK-GETTY IMAGES PLUS-SLATE
<教職で生計を立てられるとは思えず、進路選択を「考え直してほしい」と強く求めました。それから自立した息子に対して、言葉を尽くして謝り、彼も許したと言うのですが...>
Q:10年前、大学の工学部で学んでいた息子が教員養成課程に進みたいと言い出したとき、私たち夫婦は愕然としました。私たちは息子が経済的に自立した人生を送れることを願い、大学の学費を負担していました。その点、教職で生計を立てられるとはとうてい思えなかったので、「考え直してほしい」と息子に強く求めました。
息子は私たちの説得を受け入れず、教員の道に進みました。その後、教員生活は軌道に乗り、いくつかの賞も受賞しています。莫大な収入を得ているとは言い難いものの、婚約者と静かな生活を送るには十分な収入を得ています。
問題は、息子が私たちに悪感情を抱き続けていることです。私たちは言葉を尽くして謝り、息子も許したとは言うのですが、まだわだかまりを感じます。私としては息子を傷つけたことは申し訳なく感じる半面、息子のためによかれと思って忠告したのに、という思いもあります。私たちはどうすればいいのでしょうか。