- HOME
- コラム
- 人生相談からアメリカが見える
- 「よかれと思って忠告したのに」進路でもめた息子との…
「よかれと思って忠告したのに」進路でもめた息子とのわだかまりが消えない
A:率直に言って、何を謝罪すべきかをあなたが理解しているのか疑わしいと感じます。息子さんは10年たってもまだ傷つき、怒りを抱いているようです。関係を修復したいなら、息子さんがどのような感情を、なぜ抱いているのかを理解しなくてはなりません。私なりに推測すれば、息子さんの怒りの理由は、あなたたちが成功とカネを同一視したことにあるのでしょう。
息子さんは立派で有意義な仕事に就いていて、その仕事を愛しています。固い絆で結ばれたパートナーもいるようです。衣食住が満たされていて、自分が生きたい人生を送るために「十分な収入」を得ているとのことです。息子さんは、それ以外何も必要としていません。足りないものがあるとすれば、両親が自分の生き方を承認し、それを心から誇りに思ってくれること、そして間違いを認めてくれることです。その点を理解した上で息子さんに謝罪するようにしてください。
©2021 The Slate Group
<本誌2021年10月5日号掲載>
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら