プーチン大統領、兵器増産の必要性強調 「まだ十分ではない」

4月23日、ロシアのプーチン大統領は、大幅な生産増加にもかかわらず、ロシア軍は依然ドローンを含む特定の兵器が不足していると述べた。4月22日、モスクワで撮影(2025年 ロイター/Gavriil Grigorov)
[モスクワ 23日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は23日、大幅な生産増加にもかかわらず、ロシア軍は依然ドローンを含む特定の兵器が不足していると述べた。
軍事産業委員会でテレビ演説を行った。
プーチン氏は、ほぼ全ての防衛関連企業が昨年、発注に完全に対応したと評価し「兵器、通信、偵察、電子戦システムの生産は2倍以上になった。部隊には4000以上の装甲兵器、180の戦闘機とヘリコプターが供給された」と述べた。
また、さまざまなタイプのドローンも150万機以上生産され、その中には精密照準用に設計された軽量モデルの一人称視点(FPV)ドローン約4000機も含まれると明らかにした。
一方でプーチン氏は「私はよく知っているし、この会議に参加している多くの人も私と同様にわかっている。これらはまだ十分ではない」と述べた。
また「必要な装備、ドローンの生産を増やすという全ての計画は確実に達成されると確信している。前線はそれを待ち望んでいる」と付け加えた。
プーチン大統領の発言は、米国と紛争終結を巡り協議を続ける一方で、軍事生産をさらに増強する方針を示している。