イランはウラン濃縮活動停止が必要、民生用には輸入可能=米国務長官

4月22日、イラン核開発問題について同国と米国の高官協議が26日に中東オマーンで開かれるのを前に、ルビオ米国務長官(写真)は、イランが米国と新たな合意を結ぶのであれば、ウラン濃縮活動を停止し、民生用核プログラム向けに必要な濃縮ウランは輸入によってのみ入手しなければならないとの見解を示した。4月17日、パリで撮影(2025年 ロイター/Julien De Rosa)
[23日 ロイター] - イラン核開発問題について同国と米国の高官協議が26日に中東オマーンで開かれるのを前に、ルビオ米国務長官は22日、イランが米国と新たな合意を結ぶのであれば、ウラン濃縮活動を停止し、民生用核プログラム向けに必要な濃縮ウランは輸入によってのみ入手しなければならないとの見解を示した。
イラン側はこれまで、ウラン濃縮の権利は交渉材料にできないとの姿勢を明確にしている。協議団に近いイラン政府高官の1人は23日、ウラン濃縮活動の全面的停止は「受け入れられない」と改めて断言した。
ルビオ氏は「民生用の平和的な核プログラムに至る道筋は彼ら(イラン)が望めば存在する。しかし彼らが濃縮活動に固執すれば、世界で核兵器を持たずに濃縮活動を行うただ1つの国となり、それは問題だと思う」と述べた。
先にウィットコフ米中東担当特使も、イランはウラン濃縮活動を停止し、完全に放棄しなければならないと発言している。
ルビオ氏は「イランが民生用の核プログラムを希望するのであれば、多くの国がそうしているように濃縮ウランを輸入できる」と指摘した。