ガザ停戦協議、進展なく終了 人質巡りハマスに柔軟性も=関係筋

エジプトの首都カイロで行われたパレスチナ自治区ガザの停戦再開とイスラエル人人質の解放を巡る協議は、明確な進展なく終了したもよう。写真はイスラエル軍の空爆を受けたガザ地区北部ジャバリアの家屋。13日撮影(2025年 ロイター/Mahmoud Issa)
Nidal al-Mughrabi Maayan Lubell
[カイロ/エルサレム/ガザ 14日 ロイター] - エジプトの首都カイロで行われたパレスチナ自治区ガザの停戦再開とイスラエル人人質の解放を巡る協議は、明確な進展なく終了したもよう。パレスチナとエジプトの情報筋が14日明らかにした。
同筋によると、イスラム組織ハマスはいかなる合意もガザでの戦争終結につながるものである必要があるとの立場を堅持しているという。
イスラエルはハマス撲滅まで戦争終結はないとの考えを改めて表明。一方ハマスは、武器を放棄するといういかなる提案も拒否している。
反面、ハマスの政治部門幹部ハリル・アル・ハイヤ氏率いる交渉団は、停戦が延長された場合、イスラエルが拘束しているパレスチナ人捕虜と引き換えに解放する人質の人数について、ある程度の柔軟性を示したという。
エジプトの情報筋はロイターに対し、最新の停戦延長案ではハマスはより多くの人質を解放することになるとの見方を示した。
同案への回答にハマスはより多くの時間を求めていると同時に、「戦争終結につながる停戦合意の第2段階の協議開始に同意するというイスラエルの保証を求めている」と語った。
イスラエルは先月ガザ地区での軍事作戦を再開し、1月に発効した停戦合意は事実上崩壊している。