中国の3月原油輸入、23年8月以来の高水準 イラン産が急増

中国税関総署が14日に発表した貿易データによると、3月の中国の原油輸入量は、イラン産原油の輸入急増とロシア産原油の回復に後押しされる形で、1─2月から急回復し、前年同月比で5%近くも増加した。写真は原油を輸入する港の様子。2008年撮影(2025年 ロイター/Stringer)
Chen Aizhu
[シンガポール 14日 ロイター] - 中国税関総署が14日に発表した貿易データによると、3月の中国の原油輸入量は、イラン産原油の輸入急増とロシア産原油の回復に後押しされる形で、1─2月から急回復し、前年同月比で5%近くも増加した。
3月の輸入量は5141万トン。日量1210万バレルに相当し、ロイターの税関データによると、2023年8月以降で最高となった。
前年同月は1155万バレル、今年1─2月は1038万バレル。
全体の約13%を占めるイラン産の輸入が増えた。米のさらなる制裁で供給が引き締まることを見越し、在庫を確保する動きが加速した。
米が1月に発表した、ロシアの原油輸出に対する史上最も厳しい制裁措置にもかかわらず、ロシア産原油の輸入は全体的に回復した。輸送料の高騰を受け、制裁対象外のタンカーが参入したことが背景にある。