ブラジルCPI、3月は前月比で予想通り鈍化 前年比では加速
[ブラジリア 11日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が11日に発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、前月比の伸び率がエコノミストの事前予想通りに鈍化する一方、前年同月比では食料品価格の上昇により加速した。9月以来積極的な利上げを続けている中央銀行は難しいかじ取りを迫られる。
3月CPIは前月比0.56%上昇した。2月は1.31%上昇。
前年比は5.48%上昇し、伸び率は2月の5.06%から加速し、中銀の目標(3%プラスマイナス1.5%ポイント)を上回った。
ポロ・キャピタルの機関投資家リレーションズ責任者であるアルナルド・リマ氏は「こうしたインフレの状況は、特に労働市場に見られる底堅い経済活動や、世界的な関税戦争を受けた為替レートの低下と相まって、金融政策にとって厳しい環境を作り出している」と指摘。このデータは金融引き締めサイクルの長期化を示唆するものだとしている。
ブラジル中銀は先月の会合で、政策金利を100ベーシスポイント(bp)引き上げ14.25%とすると決定。昨年9月以降の利上げ幅は375bpに達した。次回会合での利上げも示唆した。