ブラジル大統領が5月に訪中、習主席と3回目の会談へ

ブラジルのルラ大統領(写真右)は5月に中国を訪問し、習近平国家主席(写真左)と会談する。2024年11月、ブラジリアで撮影(2024年 ロイター/Adriano Machado)
[ブラジリア 11日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は5月に中国を訪問し、習近平国家主席と会談する。ブラジル政府が明らかにした。実現すれば、ルラ氏が大統領に就任した2023年以降で3回目の首脳会談となる。
政府によると、ルラ氏は5月13日に中国政府高官や中南米・カリブ海地域首脳らが集まる北京での会議に出席する予定だ。
また習氏は、主要新興国で構成するBRICSが7月に開く首脳会議に参加することが確認されており、ここでもルラ氏と会談を行う見通しとされる。
こうした動きは、トランプ米大統領の予測不能な通商政策を踏まえたブラジルの対応策の一環だ。
ある外交官はブラジルが中国だけでなく、欧州連合(EU)との貿易協定締結や、BRICS間の協力関係強化を目指していると説明。「これはリスク低減の政策と言えるだろう。現在(ブラジルの)対米関係は高レベルのリスクをはらんでおり、代わりの道筋を探るのは自然な流れだ」と述べ、既に中国とは緊密な関係を共有していると強調した。