欧州、ウクライナ安保部隊巡り国防相会合 詳細なお不明

4月10日、 英仏など欧州を中心とする約30カ国の国防相は、ウクライナとロシアの停戦が実現した場合の「安全保障部隊」派遣についてブリュッセルで協議した=写真(2025年 ロイター/Yves Herman)
Andrew Gray Benoit Van Overstraeten
[ブリュッセル 10日 ロイター] - 英仏など欧州を中心とする約30カ国の国防相は10日、ウクライナとロシアの停戦が実現した場合の「安全保障部隊」派遣についてブリュッセルで協議した。ただ、任務の詳細など重要な問題は不明なままとなった。
ヒーリー英国防相は「われわれは一体となり、和平合意後のウクライナの将来の安全を確保する用意がある」と表明。「ウクライナを可能な限り強い立場に置き、その主権を守り、ロシアのさらなる侵略を抑止する」ことを目指すと述べた。
当局者によると、これまでに英仏や他国の軍事プランナー約200人が関与し、陸海空の領域やウクライナ軍のさらなる強化に重点を置いているという。
ルコルニュ仏国防相は「第一の安全の保証はウクライナ軍への支援で、これはウクライナの非武装化を拒否することを意味する」と述べた。
一部の国からは、部隊派遣の是非や規模を決定するには、具体的な任務や交戦規則などを明確にする必要があるとの声が聞かれた。
スウェーデンのヨンソン国防相は、同国の「参加の可能性は排除しないが、明確にしなければならない疑問点が多数ある」と述べた。