米ロ、2回目の外交協議 「使節の活動正常化に向け進展」

米国とロシアの代表団が10日、トルコのイスタンブールで外交関係を巡る協議を行った。写真は3月、在ロシアの米国大使館で撮影(2025年 ロイター/Yulia Morozova)
Jonathan Spicer
[イスタンブール 10日 ロイター] - 米国とロシアの代表団が10日、トルコのイスタンブールで外交関係を巡る協議を行った。外交団の活動正常化に向けて進展があったという。
両国の協議は2月に続き2回目となる。ロシア代表団は最近着任したダルチエフ駐米大使、米代表団はコールター国務副次官補が率いた。今回の協議は6時間に及んだとみられる。
米国務省によると、この日の協議は前回2月27日の協議で確立された「建設的なアプローチ」を継続したもので、「米国は、現地職員の雇用を禁じるロシアの政策に対する懸念を改めて表明した」という。これはモスクワの米国大使館で安定した業務が持続可能な人員レベルを維持する上での主な障害だと述べた。
ロシア国営タス通信によると、ダルチエフ駐米大使は両国の外交使節団の正常化に進展がみられたとし、「協議は前向きな雰囲気の中で行われ、両国の大統領が設定した課題の解決に向けて前進することができた」と語った。また、両国がビジネス関係や接触を拡大する上でロシアと米国間の直行便再開の重要性を強調したという。