ベトナム・スペイン両首相、自由貿易の重要性を強調 米関税念頭

4月9日 ベトナムのファム・ミン・チン首相(写真右)とスペインのサンチェス首相(写真左)は9日、経済関係と防衛協力の強化を約束するとともに、トランプ米政権による関税の影響を受ける中、自由貿易への支持を表明した。写真は9日、ベトナムのハノイで撮影(2025年 ロイター/Minh Nguyen)
[ハノイ 9日 ロイター] - ベトナムのファム・ミン・チン首相とスペインのサンチェス首相は9日、経済関係と防衛協力の強化を約束するとともに、トランプ米政権による関税の影響を受ける中、自由貿易への支持を表明した。
チン氏はベトナムを訪問したサンチェス氏に対し、スペインとの関係を早期に包括的な戦略的パートナーシップのレベルまで引き上げたいと伝達。共同会見で「現在の世界情勢について困難であればあるほど、われわれは協力し、多国間主義を強調する必要がある」と述べた。
サンチェス氏は「スペインはルールに基づく国際秩序、自由貿易、経済開放を支持しており、貿易戦争は誰の利益にもならず、誰にとっても害になると信じている」と表明。自国の高速鉄道網建設から得た専門知識・技術を共有できる鉄道インフラを含め、ベトナムでのプレゼンスを高めたいとの考えも示した。