韓国の最大野党代表が辞任、近く大統領選出馬表明へ

韓国の革新系最大野党「共に民主党」の李在明代表は9日、辞任を表明した。大統領選を巡る世論調査で支持率トップとなっており、近く出馬表明するとみられている。写真はソウルで3月代表撮影(2025年 ロイター)
Ju-min Park Jack Kim
[ソウル 9日 ロイター] - 韓国の革新系最大野党「共に民主党」の李在明代表は9日、辞任を表明した。大統領選を巡る世論調査で支持率トップとなっており、近く出馬表明するとみられている。
李氏は自身のユーチューブチャンネルで生中継した党幹部会合で「これから新しい仕事を始める」と語った。詳しい説明はなく、大統領選に立候補するかどうかも明言しなかった。
61歳の同氏は2022年の大統領選で尹錫悦前大統領に僅差で敗れた。昨年の国会議員選挙では革新系の大勝を呼び込んだ。
保守系与党「国民の力」の金文洙雇用労働相も同日、正式に大統領選への立候補を表明した。
金氏は安全保障における米国との同盟強化を重視する姿勢を示すとともに、核燃料を再処理する権利を確保することで、将来的な核武装の可能性も視野に入れる考えを示した。
「北朝鮮の核の脅威に対抗するため、核燃料処理能力の確保や原子力潜水艦の開発などを通じて、自由と人権を守る世界のリーダーを目指す」と語った。
尹氏を支持し復職を求めてきた金氏は、世論調査で保守系候補者の中ではトップに立っているものの、李氏に2桁の差をつけられている。