マスク氏、関税撤回をトランプ氏に進言 聞き入れられず=米紙

4月8日 トランプ米政権で「政府効率化省(DOGE)」を率いる実業家イーロン・マスク氏(写真左)が先週末、トランプ大統領(写真右)に新たな関税措置を撤回するよう進言したが聞き入れられなかったと、米紙ワシントン・ポストが7日、関係者2人の話として報じた。写真は3月22日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
[8日 ロイター] - トランプ米政権で「政府効率化省(DOGE)」を率いる実業家イーロン・マスク氏が先週末、トランプ大統領に新たな関税措置を撤回するよう進言したが聞き入れられなかったと、米紙ワシントン・ポストが7日、関係者2人の話として報じた。
トランプ氏は2日、貿易相手国に相互関税を課すと発表。全ての輸入品に一律10%の基本関税を課した上で、各国の関税や非関税障壁を考慮し、国・地域別に税率を上乗せするとした。
ホワイトハウスとマスク氏は、ロイターのコメント要請に応じていない。
マスク氏は5日、イタリア連立与党の右派「同盟」の会合にオンラインで参加し、「欧州と米国がともに関税ゼロの状況に移行し、欧州・北米間に事実上、自由貿易圏を形成するのが理想的だと思う」と述べた。
マスク氏の米電気自動車(EV)メーカー、テスラは、DOGEに対する反発で売上高が急減し、株価は7日の終値で年初から42%余り下落している。
マスク氏はこれまで、自動車関税がテスラに与える影響は「重大だ」と述べている。