NZ、国防費をGDP比2%に 今後4年で50億米ドル増額へ

4月7日 ニュージーランドは7日公表した防衛能力計画で、国防費を今後4年間で90億ニュージーランド(NZ)ドル(50億米ドル)増額する方針を示した。写真はニュージーランド海軍のフリゲート艦で、2017年4月にフィリピンのマニラで撮影(2025年 ロイター/Romeo Ranoco)
Lucy Craymer
[ウェリントン 7日 ロイター] - ニュージーランドは7日公表した防衛能力計画で、国防費を今後4年間で90億ニュージーランド(NZ)ドル(50億米ドル)増額する方針を示した。国内総生産(GDP)に対する比率を現在1%強から今後8年で2%に引き上げることを目指す。
ラクソン首相は会見で「ニュージーランド、わが国の同盟国やパートナーはもはや穏やかな環境にはない」と述べた。
「私が最も重視するのは、この国の経済的重要性だ。しかし、安全保障なくして繁栄はなく、防衛はその重要な要素の一つだ」とした。
計画によると、今後4年間で90億NZドルの予算を新たに計上する。攻撃能力を高めるプロジェクトなどを使途とし5月に発表する予定の基本支出に上乗せする。2024/25年度の国防費は50億NZドル弱だった。
ニュージーランドは23年に国家安全保障の検証を初めて実施し、気候変動や、西側諸国と中国・ロシアの戦略的競争といった問題に取り組むため軍事費を増額しインド太平洋諸国との連携を強化すべきと結論付けていた。