年度内に予算成立、折衷案で暫定案回避 石破首相「熟議の国会」

3月31日、2025年度予算が衆院本会議で再議決され、自民、公明、日本維新などの賛成多数で可決、成立した。写真は国会議事堂。2021年5月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Takaya Yamaguchi
[東京 31日 ロイター] - 2025年度予算が衆院本会議で再議決され、自民、公明、日本維新などの賛成多数で可決、成立した。教育無償化を柱とする折衷案で年度内成立にこぎ着け、景気に水を差しかねない暫定予算編成を回避した。
参院で修正された予算案が衆院の同意を得て成立するのは、現行憲法下で初めて。
石破茂首相は「熟議の国会らしい、政府と国会の役割がいかんなく発揮されたと言うこともできる。成立した予算の執行に誠心誠意、力を尽くしていきたい」と、官邸内で記者団に語った。
一般会計予算の歳出総額は115兆1978億円。衆院での再議決に先立ち、参院本会議で再修正した予算案を可決していた。
少数与党下での財政運営を巡り、予算成立後に記者会見した加藤勝信財務相は「引き続き、責任ある財政運営に努めていかなければならない」と述べた。