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米副大統領、グリーンランド訪問 「デンマークの保護は不十分」

2025年03月29日(土)05時45分

バンス米副大統領は、トランプ大統領が「購入」に関心を示すデンマーク自治領グリーンランドを訪問した。28日、グリーンランドのビドフィク米軍基地で撮影(2025年 ロイター/Jim Watson/Pool via REUTERS)

Tom Little Nandita Bose

[ヌーク(グリーンランド)/ワシントン 28日 ロイター] - バンス米副大統領は28日、トランプ大統領が「購入」に関心を示すデンマーク自治領グリーンランドを訪問した。

到着後、バンス副大統領はビドフィク米宇宙軍基地を訪れ、「ご存じの通り、トランプ大統領は北極圏の安全保障に非常に関心を持っており、今後数十年でその関心はますます高まる」と語った。

デンマークはグリーンランドを中国やロシアの侵略から守る上で十分な仕事をしていないと非難するとともに、グリーンランドの主権を尊重すると誓い、住民に米国との協力を求めた。

米国はグリーンランドの地上での米軍のプレゼンスを当面拡大する計画はないが、ロシアや中国などが北極海航路や鉱物資源に「並外れた関心」を示す中、米国は海軍艦艇や軍用砕氷船などにより多くの資源を投入すると述べた。

トランプ氏の「購入」意欲については詳細を語らなかった。

気温マイナス19度の中、「ここはめちゃくちゃ寒い。誰も教えてくれなかった」と述べ、周囲の笑いを誘う場面もあった。

トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、「われわれにはグリーンランドが必要だ。国際安全保障のために、グリーンランドを有する必要がある」と改めて表明。近辺の水域には「中国やロシアの船舶が至る所にいる。われわれはデンマークや他国にその状況の管理を任せておくことはできない」と述べた。

ロイター
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