米上院商業委、周波数オークション巡る中国の影響調査を要請

３月２５日、米上院商業委員会のテッド・クルーズ委員長（写真）は、ギャバード国家情報長官に対し、無線周波数オークションを巡る議会の取り組みを阻止するために中国が秘密裏に動いていないか調査するよう要請した。米議会で１月撮影（２０２５年　ロイター/Nathan Howard）

[ワシントン ２５日 ロイター] - 米上院商業委員会のテッド・クルーズ委員長（共和党）は２５日、ギャバード国家情報長官に対し、無線周波数オークションを巡る議会の取り組みを阻止するために中国が秘密裏に動いていないか調査するよう要請した。

米連邦通信委員会（ＦＣＣ）は２０２３年、議会によって無線周波数オークションに関する広範な権限を失い、議会は周波数開放へ新たなオークションを承認する法案を検討している。

ロイターが確認した書簡によると、クルーズ氏は「中国はこの分野で世界的なリーダーシップを獲得し、彼らが築いている技術的なバックボーンを基に次世代グローバル電気通信技術を機能させるため積極的に取り組んでいる」と述べた。

数カ月以内に議会が扱うと予想される広範な税制法案に、周波数オークション権限を付帯するよう努力しているという。

米国が次のステップについて議論している間に、中国は将来の５Ｇ（第５世代）・６Ｇ（第６世代）無線利用のために周波数帯をさらに開放すると発表したと指摘。「米国における商業利用のために周波数帯を開放することは、単に経済成長にとって重要なだけでなく、われわれの世界的なリーダーシップにとって決定的に重要だ」と記している。

新たな周波数オークションで１０００億ドル以上の資金を調達することができるとも述べた。

その上で「もしわれわれが追い付き、リードしなければ、あすのグローバル通信ネットワークのバックボーンを構築するのは（中国通信機器メーカーの）ファーウェイであり、そこを通じて世界の経済トラフィックの大部分、われわれの政府のトラフィックの大部分が流れることになる」とした。

ファーウェイからは今のところコメントを得られていない。