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中国向けベネズエラ産石油輸出が停滞、米大統領令受け

2025年03月26日(水)09時11分

3月25日、トランプ大統領が、南米ベネズエラから原油を購入する国・地域からの輸入品に25%の関税を課す大統領令に署名した翌日の、同国産原油の中国との取引が停滞している。写真はベネズエラ・マラカイボ湖に停泊中の石油タンカー。2023年1月撮影(2025年 ロイター/Isaac Urrutia)

Chen Aizhu

[シンガポール 25日 ロイター] - トランプ大統領が、南米ベネズエラから原油を購入する国・地域からの輸入品に25%の関税を課す大統領令に署名した翌日の25日、同国産原油の中国との取引が停滞している。

中国の取引業者や製油所は、大統領令がどのように実施されるか、また、中国政府が購入停止を指示するかどうか様子見していると明らかにした。ただ一部の関係者は、トランプ氏の脅しは頻繁に変わるため、最終的に取引は継続されると予想している。

ベネズエラ産石油を定期的に購入している中国企業の幹部はロイターに対し、4月の購入は控えると説明。「あえてベネズエラ産に手を出す必要はない」と語った。

独立系製油所の幹部は「完全に混乱している」と述べ、シンガポールのベネズエラ産買い付け業者にも影響を及ぼすだろうと語った。幹部は「米中は既に関税戦争に突入している。それなら仕方がない」と述べた。

別の取引業者によると、ベネズエラ産の主要購入者である独立系製油所は、供給の先行きや取引価格に関する情報を求め、取引を停止しているという。

中国政府は25日、一方的な制裁に対し改めて異議を唱え、米国に強く抗議すると主張した。

ロイター
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