ムーディーズ、ジョージアの格下げ警告 政府や内外情勢に懸念

3月24日、格付け機関ムーディーズはジョージアの信用格付けを引き下げる可能性があると警告とした。政府や制度への懸念が高まっているほか、ロシアとの新たな戦争に巻き込まれるリスクが背景だとした。写真は首都トビリシで行われたウクライナ支持のデモ。2024年2月撮影(2025年 ロイター/Irakli Gedenidze)
Marc Jones
[24日 ロイター] - 格付け機関ムーディーズは24日、ジョージアの信用格付けを引き下げる可能性があると警告とした。政府や制度への懸念が高まっているほか、ロシアとの新たな戦争に巻き込まれるリスクが背景だとした。
ジョージアの格付けは既にジャンク(投資不適格)級の「Ba2」だが、ムーディーズは「一段の困難になりつつある国内と地政学的なトレードオフ」を理由に、見通しを「ネガティブ」に変更した。
具体的には、ジョージアの欧州連合(EU)加盟申請と国際通貨基金(IMF)のプログラムが現在ともに停止状態であるほか、権威主義的で親ロシア的な政策を強める与党「ジョージアの夢」への抗議行動を受け国内で緊張が高まっていると指摘した。
さらに、ジョージアとコーカサス地方全体に言及し、「米国が欧州安全保障と北大西洋条約機構(NATO)から離脱するとの見通しから地政学的リスクが高まっており、ロシアのさらなる介入につながる可能性がある」と分析した。