ベトナム首相、米国からの輸入品の関税見直しを表明 LNGなど

ベトナムのファム・ミン・チン首相(写真中央)は政府のウェブサイトに掲載されたリポートで、液化天然ガス(LNG)や農産物、ハイテク製品など米国からの輸入品に対する関税を見直す考えを表明した。ラオスのビエンチャンで昨年10月撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
Francesco Guarascio Khanh Vu
[ハノイ 14日 ロイター] - ベトナムのファム・ミン・チン首相は政府のウェブサイトに掲載されたリポートで、液化天然ガス(LNG)や農産物、ハイテク製品など米国からの輸入品に対する関税を見直す考えを表明した。
ベトナムは対米輸出が経済の大きな柱で、昨年の対米貿易黒字は1230億ドル超を記録しており、トランプ米政権が貿易赤字を解消すべく打ち出した相互関税の回避に奔走している。
首相はリポートで「関連する省庁、部門、機関が米国からの輸入品に対する関税の積極的な見直しを進めており、特に農産物、LNG、ハイテク製品など、ベトナムが必要としている財の輸入を促進するよう働きかけている」と説明した。
首相は13日には駐ベトナム米大使と会談した。
ロイターが確認したベトナム政府の文書によると、現在訪米中のグエン・ホン・ジエン商工相が率いる代表団は米国の通商当局とエネルギー当局の高官と会談する予定。
ベトナムの米国産LNGの輸入は対米貿易黒字を縮小する手段として両国の当局者がたびたび言及しているが、まだ具体的な措置は講じられていない。