欧州は兵器調達でより一体的な方法確立を=独国防相

3月12日、ドイツのピストリウス国防相(写真左から2番目)は、欧州は武器調達に関して現在よりもずっと一体的な方法を確立する必要があると述べ、防衛費増額の取り組みが官僚主義によって遅れることがあってはならないと訴えた。同日、パリで撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
Elizabeth Pineau
[パリ 12日 ロイター] - ドイツのピストリウス国防相は12日、欧州は武器調達に関して現在よりもずっと一体的な方法を確立する必要があると述べ、防衛費増額の取り組みが官僚主義によって遅れることがあってはならないと訴えた。
この日は欧州の軍備強化やウクライナ支援を巡ってドイツとフランス、イタリア、英国、ポーランドの5カ国の国防相が会合を開催。ピストリウス氏は「われわれはより多くの(兵器を)継続的に調達したい。同時に欧州レベルだけでなく国家単位で規制緩和を進めたい」と語った。
欧州連合(EU)各国の財務相は、欧州の防衛力を強化する資金手当てを協議中で、共同防衛プロジェクト向けの融資活用を選択肢の1つに挙げており、ドイツはこれに賛同している。
フランスのルコルニュ国防相はウクライナに対する新たな安全保障の枠組みに向けた協議について、約15カ国が関心を示していると発言した。
英国のヒーリー国防相は、ウクライナの安全保障を支援するための有志連合を結成する作業が加速していると強調した。
この会合にはウクライナのウメロフ国防相やEUと北大西洋条約機構(NATO)の高官らも招かれた。