ウクライナ停戦へ前向きなメッセージ受け取る、実現はロシア次第=トランプ氏

トランプ米大統領は12日、ロシアとウクライナ紛争の停戦を巡り前向きなメッセージを受け取ったと述べた。写真は2月、ホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
[ワシントン 12日 ロイター] - トランプ米大統領は12日、ロシアとウクライナ紛争の停戦を巡り前向きなメッセージを受け取ったと述べた。米国が提示しウクライナが受け入れた30日間の停戦案を協議するため、米高官らがロシアに向かっているという。
トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し「ロシアからも停戦が得られることを願っている」とし、「前向きなメッセージをいくつか受け取っている。ただ、前向きなメッセージだけでは何の意味もない」と言及。停戦の実現を望んでいるが、現段階ではロシア次第だと語った。
その上で、停戦はロシアにとっても理にかなうと指摘。同時に、「ロシアにも多くのマイナス面がある」と述べた。ただ、どのようなマイナス面があるのか詳細は語らなかった。
ロシアに圧力をかける可能性については、「ロシアにとって極めて不利になる財政的な措置を取ることはできる。ただ、平和を実現したいため、そのような措置は取りたくない」と述べた。
米国はウクライナと11日にサウジアラビアで高官協議を実施し、ウクライナはロシアと30日間の暫定停戦を巡る米国の提案を受け入れる用意があると表明した。
ロシア大統領府は12日、米国が提示しウクライナが受け入れた30日間の停戦案について、受け入れられるかコメントする前に米国から説明を受ける必要があるとした。