イラン大統領、脅威下では核交渉に応じない 米をけん制

イランのペゼシュキアン大統領は、米国による脅威下では核問題を巡る交渉に応じないと述べた。イラン国営メディアが３月１１日に報じた。２月１９日、テヘランで撮影されたＷＡＮＡ提供写真（２０２５年　ロイター）

Parisa Hafezi

[１１日 ロイター] - イランのペゼシュキアン大統領は、米国による脅威下では核問題を巡る交渉に応じないと述べた。イラン国営メディアが１１日に報じた。

ペゼシュキアン氏は「彼ら（米国）が命令を出し、脅迫することをわれわれは受け入れられない。交渉すらしない。米国のしたいことを何でもやればいい」と語った。

イランの最高指導者ハメネイ師は８日、イランが強制的に交渉に応じることはないと強調した。トランプ米大統領はその前日に核問題の交渉を呼びかける書簡をイランに送ったと述べていた。

トランプ氏はイランとの合意に前向きな姿勢を表明する一方で、イランを世界経済から孤立させ、原油輸出をゼロに近づけるため、第１次政権で実施した制裁強化を含む「最大限の圧力」政策を復活させた。

トランプ氏は先週、フォックス・ビジネスとのインタビューで「イランへの対応は２つある。軍事か取引だ」と述べ、交渉に応じるよう迫った。