イラン最高指導者、米との交渉拒否 圧力に反発

3月8日、イランの最高指導者ハメネイ師は、トランプ米大統領が核問題を巡る交渉を呼びかける書簡を送ったと明らかにしたことを受け、イランは圧力の下で交渉に応じることはないと述べた。テヘランで2月12日撮影(2025年 ロイター/Office of the Iranian Supreme Leader/WANA)
Parisa Hafezi
[ドバイ 8日 ロイター] - イランの最高指導者ハメネイ師は8日、トランプ米大統領が核問題を巡る交渉を呼びかける書簡を送ったと明らかにしたことを受け、イランは圧力の下で交渉に応じることはないと述べた。
トランプ氏はFOXビジネスのインタビューで、イランの核兵器取得を阻止するための「対応は2つある。軍事的な対応か合意(ディール)かだ」と述べた。
イラン国営メディアによると、ハメネイ師は政府高官との会議で、米国の狙いは「自らの期待を押し付けることだ」と述べた。「威張る政府が交渉にこだわるのは、問題を解決するためではない」とし、「彼らにとっての交渉とは、新たな要求をする手段であり、核問題だけにとどまらない。イランは絶対に応じない」と述べた。トランプ氏には直接言及しなかった。
ハメネイ師の発言を受け、米国家安全保障会議のヒューズ報道官は声明で「イランの体制がテロよりも国民と最善の利益を優先することを期待する」と述べた。