EU、2035年ゼロエミッション車目標を堅持=欧州委員

3月5日、欧州連合(EU)の欧州委員会は、2035年までに小型商用車を含む全ての新車が走行時に二酸化炭素(CO2)などを排出しないゼロエミッション車にするEUの目標を堅持するとともに、30年の中間目標も維持する方針を明らかにした。写真はスペインのバルセロナにある自動車工場で昨年11月撮影(2025 ロイター/ Albert Gea)
Philip Blenkinsop
[ブリュッセル 5日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会は5日、2035年までに小型商用車を含む全ての新車が走行時に二酸化炭素(CO2)などを排出しないゼロエミッション車にするEUの目標を堅持するとともに、30年の中間目標も維持する方針を明らかにした。
これに先立つ3日、欧州委員会は25年排出目標達成の猶予期間を巡り、欧州メーカーの強い反発を受け入れ、従来の1年から3年に延長し、違反した場合の重い罰金を免除すると表明していた。ただ、メーカーの間では25年目標の達成は依然難しいとの悲鳴が上がっている。
5日に発表したのは欧州委員会のアポストロス・ツィツィコスタス委員(持続可能な運輸・観光担当)。同委員は、域内メーカーが電気自動車(EV)を市場投入するのを後押しし、先行する米国や中国のメーカーと対等に競争できるようにするEU行動計画を公表する中で、35年のゼロエミッション車目標堅持の方針を表明した。
同委員はまた、来年予定の排出規制の見直しを今年後半に前倒しすると述べた。ただ、目標そのものは変更しないと付け加えた。