トランプ米政権の関税、貿易収支の均衡化に必要=元財務長官

3月5日、第1次トランプ米政権で財務長官を務めたスティーブン・ムニューシン氏は、米国への輸入品に関税を課すことが貿易収支を均衡化するために必要だと指摘した。カリフォルニア州ビバリーヒルズで2024年5月撮影(2025年 ロイター/David Swanson)
[ニューヨーク 5日 ロイター] - 第1次トランプ米政権で財務長官を務めたスティーブン・ムニューシン氏は5日、米国への輸入品に関税を課すことが貿易収支を均衡化するために必要だと指摘した。一方で「今の問題は(関税政策が)確実ではないことだ」とし、「市場は確実性を強く求めている」と注文を付けた。
米ニューヨークで開催されたブルームバーグの投資関連イベントで語った。ムニューシン氏はより簡潔に、外国からの輸入品に対して10%の関税を一律に課すことを支持すると表明した。
トランプ氏は今月4日にメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を発動するとともに、中国製品への関税を20%へ倍増した。
ムニューシン氏は最近のロイターのインタビューで、財務長官を務めたことは「生涯忘れられない経験」だったとしつつ、第2次トランプ政権には外部からの助言にとどめると語った。ただ、現在もトランプ氏に助言しているかどうかは明言せず、減税と貿易、規制緩和を重視している政権の姿勢を称賛した。