OPEC産油量、2月は前月比17万バレル増 米制裁下のイラン堅調

石油輸出国機構(OPEC)加盟国の2月の産油量は、前月比17万バレル増の日量2674万バレルとなった。ロイターの調査で5日、明らかになった。アゼルバイジャン・バクーで2024年11月撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)
Alex Lawler
[ロンドン 5日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)加盟国の2月の産油量は、前月比17万バレル増の日量2674万バレルとなった。ロイターの調査で5日、明らかになった。
米国の制裁強化にもかかわらずイランの輸出が堅調だったほか、ナイジェリアの生産がOPEC加盟・非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の目標を日量7万バレル超過した。
最も増えたのはイランで、前月比8万バレル増の日量330万バレルだった。次がナイジェリアで、輸出やダンゴテ製油所での消費が増加した。
サウジアラビアは小幅減で、イラクは増加した。いずれもOPECプラスの生産目標内にとどまったとみられる。アラブ首長国連邦(UAE)は生産目標を小幅に上回った。
ロイターの調査や1月のデータによると、UAEとイラクの生産量はほぼ目標に近い水準となったが、国際エネルギー機関(IEA)など他の予想では、両国の生産量が大幅に増えたことを示した。 一方、ロイター調査では大幅に減少した国はなかった。