米・メキシコ国境の移民拘束、2月は過去最低水準 取り締まり強化で
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米国とメキシコの国境で拘束された不法移民の数が、2月は月間として過去最低かそれに近い水準になると、国土安全保障省の報道官と情報筋2人がロイターに明らかにした。写真は、アメリカとメキシコの国境の壁。2月26日、メキシコのシウダー・フアレスで撮影(2025年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)
Ted Hesson
[ワシントン 27日 ロイター] - 米国とメキシコの国境で拘束された不法移民の数が、2月は月間として過去最低かそれに近い水準になると、国土安全保障省の報道官と情報筋2人がロイターに明らかにした。
報道官は、国境警備隊が拘束した移民が約8500人に上る見込みだと述べた。
別の情報筋2人は、月間の数字が過去最低か最低に近い水準になるとの見通しを示した。
トランプ大統領は1月20日の就任後、バイデン前大統領の政権下で急増した移民の取り締まりが必要として、一連の措置を実施。また、米国から強制送還される他国出身者を受け入れる新たな協定をメキシコや中米諸国と結び、一部の移民をキューバ・グアンタナモ湾の収容所に移送した。
移民拘束数に関する国境警備隊の月間統計は2000年に始まったが、これまでの最低記録は第1次トランプ政権下だった17年4月の1万1127人。
米政府によると、24年2月は14万1000人、1月は2万9000人だった。