米ゴールドマン、年次報告書で多様性・包摂性に関する項目削除
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米金融大手ゴールドマン・サックスは27日に公表した年次報告書から「多様性と包摂性」に関する項目を削除した。写真は、同社本社。2021年5月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
[27日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスは27日に公表した年次報告書から「多様性と包摂性」に関する項目を削除した。
デービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は「米国での法律の動向を反映するため、一定の調整を行った」と説明した。
トランプ大統領は先月の就任直後、連邦政府機関の「多様性、公平性、包摂性(DEI)」プログラムを廃止する大統領令に署名。民間企業にも同様の対応を求めており、企業の間ではDEI推進への取り組みが後退している。
ソロモン氏は「実力と多様性は相反するものではないと強く信じている。われわれの従業員がその強力な例であり、そのため弊社は多様で優れた人材を惹きつけ、維持することの重要性に引き続き焦点を当てていく」と語った。
シティグループは先週、採用面接で多様な候補者を検討する要件を取り下げた。バンク・オブ・アメリカも今週、DEI推進の取り組みを一部廃止した。