ニュース速報
ワールド

ホワイトハウス、大統領の取材参加者を選定へ 報道の独立性に懸念も

2025年02月26日(水)10時15分

 2月25日、米ホワイトハウスのレビット報道官は、大統領の日々の動静を取材する「プール」と呼ばれる代表取材制度に参加する報道機関の選定を政権が行うと発表した。写真は、大統領令に署名するトランプ米大統領。2月25日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)

[ワシントン 25日 ロイター] - 米ホワイトハウスのレビット報道官は25日、大統領の日々の動静を取材する「プール」と呼ばれる代表取材制度に参加する報道機関の選定を政権が行うと発表した。

この制度では選ばれたテレビ、ラジオ、通信社、新聞などが大統領執務室のような限られたスペースでのイベントを代表取材し、報道内容を各社と共有している。

レビット氏は「首都ワシントンを拠点とするジャーナリストの団体であるホワイトハウス記者会(WHCA)が長い間、参加者を決めてきたが、今後はホワイトハウスの報道チームが決める」と述べ、政権当局者に言及した。

WHCAのユージン・ダニエルズ会長は「米国の自由な報道の独立性を損なう動きだ。自由な国では指導者が自らの報道陣を選べるべきではない」と反発した。

レビット氏によると、ストリーミングサービスなど新たなメディアを追加するという。5大テレビネットワークは引き続きプールの輪番制を維持する。

トランプ大統領は大統領執務室での記者会見でこの動きについて質問され、「これからはわれわれが主導権を握ることになる」と答えた。

トランプ政権はメキシコ湾をアメリカ湾に改称した後もAP通信がメキシコ湾の名称を記事で使い続けているとして、大統領執務室や大統領専用機での取材を制限している。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

株式売り出し実施の有無含む様々な選択肢検討=報道で

ビジネス

午後3時のドルは149円半ばへ反発、米金利の低下一

ワールド

米ロ、共同経済プロジェクトに関心─ロシア特別代表=

ワールド

エジプト、ガザのパレスチナ人移住案拒否 トランプ氏
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:破壊王マスク
特集:破壊王マスク
2025年3月 4日号(2/26発売)

「政府効率化省」トップとして米政府機関に大ナタ。イーロン・マスクは救世主か、破壊神か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    富裕層を知り尽くした辞めゴールドマンが「避けたほうがいい」と断言する金融商品
  • 2
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チームが発表【最新研究】
  • 3
    障がいで歩けない子犬が、補助具で「初めて歩く」映像...嬉しそうな姿に感動する人が続出
  • 4
    「縛られて刃物で...」斬首されたキリスト教徒70人の…
  • 5
    見逃さないで...犬があなたを愛している「11のサイン…
  • 6
    日本人アーティストが大躍進...NYファッションショー…
  • 7
    東京の男子高校生と地方の女子の間のとてつもない教…
  • 8
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    イスラム×パンク──社会派コメディ『絶叫パンクス レ…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 5
    障がいで歩けない子犬が、補助具で「初めて歩く」映…
  • 6
    富裕層を知り尽くした辞めゴールドマンが「避けたほ…
  • 7
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中